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ここでは、国際的に最も信頼され、アメリカをはじめ多くの国で採用されているダイヤモンドグレーディングシステムである
“4C”についてご説明いたします。
4CのグレーディングシステムはGIA(アメリカ宝石学会)が開発し、日本国内の各鑑定機関でもGIA方式によるグレーディングがなされています。“4C”は実質的には世界標準と言っても過言ではないくらい、世界のダイヤモンドマーケットの価値判断スケールとして採用されています。

Color [カラー]

ダイヤモンドの色味の違いを評価するのがカラーグレードです。
純粋無垢な無色透明であるトップカラーをDカラーとし、以下黄色味ないし茶色味の濃度によりE・F・G・H・・・Zまで分類されます。尚、Zの範囲を超えたイエローやピンク、ブルー、グリーンなどのファンシーカラーと呼ばれる様々な色調を帯びたダイヤモンドは別の分類評価をします。

ダイヤモンドの表情

ダイヤモンドには完全な無色から薄い黄色味まで自然の色が付いています。無色に近いほど光とスムーズに透過させ虹色に輝き、希少価値を高めますが、カラーグレードの違いは驚くほど微細な差です。一口に白と言ってもやわらかい白や冷たい白、眩しい白といったように、それぞれ微妙な違いと美しさを持っています。カラーは自然界からダイヤモンドが与えられた多彩な表情ですから、グレードにとらわれず、ご自分のお好みの色彩をお選びになってください。
透明度の等級を表します。ダイヤモンドは永い時をかけて成長する過程で、他の鉱物結晶や不純物を取り込んで成長します。これらの内包物(インクルージョン)の有無、位置、大きさ、性質、色を総合的に判断し、クラリティグレードが評価されます。
インクルージョンは、そのダイヤモンド特有の特徴であり、個性です。
一見同じように見えるダイヤモンドも、世界に同じ人間が二人といないように、二つとして同じものはありません。そして完全な人間がいないように、フローレスと呼ばれる極めて少量なダイヤモンドを除いては、大抵のものにインクルージョンがあります。クラリティグレードはこのインクルージョンの相対的な少なさにより評価されますが、インクルージョンは天然のダイヤモンドの指紋のようなものであり、一粒一粒の個性でもあるのです。たとえ内包物があっても輝きに影響を与えない程度のものであれば、むしろ自分だけのたった一つのダイヤモンドである個性として、そのクラリティ特徴を楽しんでいただければと思います。
プロポーション(形のバランス)とフィニッシュ(研磨の仕上げ)を基に総合的に決定されます。バランスよくカットされ、丁寧に磨かれたダイヤモンドは光をよく取り込み、適切な角度の光の屈折と反射により、虹色に分散した光を生じます。

ダイヤモンドの個性

ダイヤモンド原石に生命を吹き込むのがカットです。
カラー・キャラット・クラリティは自然が決定しますが、ダイヤモンドに輝きという永遠の生命を吹きもむのは熟練したカット職人の技です。最新の技術と経験に裏付けられた職人技によって、ダイヤモンドは価値を高められるのです。原石の研磨はまさに彫刻の芸術。そこに匠の技を感じてください。昨今コンピュータによりエクセレントカットが容易になっている時代でもあります。完璧なエクセレントカットを好むもよし、職人の味を感じるベリーグッドカットを好むもよし。重要なことは、貴女が見て美しいと思ったダイヤモンドを選ぶことです。
キャラット(正確にはメトリック・キャラット)とは宝石の重量を表す単位です。1キャラット(ct)は0.2gです。
ダイヤモンド業界の慣行では1/1000キャラットまで測定します。
ラウンドブリリアントカットの場合、キャラット数と大きさ(直径)の関係は下記の通りとなります。
※カットのバランスにより、同じキャラット数でも若干の大きさの違いを生じます。

ダイヤモンドの体格

一般的に大きければ大きいほど希少であり、価値も高くなりますが、同じキャラット数でも他の3要素(カラー・クラリティ・カット)の組合せにより、その価値は大きく変わってきます。一つ言えることは、肉眼でダイヤモンドを見て最初に分かるのは大きさです。他の3C(カラー・クラリティ・カット)を追求するのもよいですが、将来フォーマルなシーンでの装いを考慮したとき、大粒のダイヤモンドをお持ちですと何かと重宝するケースがございます。小柄な体格、大柄な体格、好みはそれぞれですが、キャラット数と他の3Cとのバランスをとってお選びいただけますとよろしいかと思います。

Carat [キャラット]

Clarity [クラリティ]

Cut [カット]

※画像サイズはイメージです。